くもりガラスの向こう側

マリア様がみてるくもりガラスの向こう側集英社・書き下ろし)─今野緒雪

この巻も閑話休題というか尺延ばしというか。マリみてにどっぷりハマっている俺はニヤニヤできるからソレで構わないのだけど、コバルト掲載の短編や、チェリーブロッサムまでのネ申シナリオに比べると、三倍増に薄めているようでorz
乃梨子「私、ずっと瞳子祐巳さまの妹になればいいと、──いいえ、違います、祐巳さまが瞳子のお姉さまになってくださればいいと、思っていました。でも、祐巳さまは瞳子のことをなんとも思っていない、って。いえ、妹として意識していないんじゃないか、って。だから祐巳さまが、無邪気に瞳子のことを構ったりするのがとても嫌だったんです。……ごめんなさい」
この一節でこと足りる。これまでの描写をみるに、主観的にも客観的にも、祐巳より瞳子乃梨子の考えが真実に近いと思うんだけど。