サブカル

最近、漸く私生活に時間を割く余裕ができたので、燃え尽きた身体と砕けた腰に鞭を入れつつ、積んである書籍、ゲーム、アニメ、冬コミ原稿、部屋の掃除、身辺整理などに手を付けている。年内にすべて片付る道筋を付けないと、人生リタイアするその日まで放置しかねない。

「よろしこ! Vol.5」(神奈川大学サブカルチャー研究会・同人誌)

夏コミ頒布物。夏コミの時点でアイドルマスターに着眼していて流石だなと思う。ルミナスのヅラを実際に用意して計測したり、三才ブックスもえたんの取材に行ったり、くにおくんの身体能力や物理現象を予測したりと、相変わらず、ネタ力も行動力も私の遥か斜め上を行っていて驚いた。特に、くにおくん繋がりで、リアル運動会を開催→動画に収めていたのは最高に笑った。オープニングは藤堂の真似だし、BGMも効果音もすべて熱血行進曲。初めて替え歌CDを聞いた時以上のインパクトを受けた。実際に身体を動かすとして…腕立ては絶対無理。長距離は2km10分ならともかく3km16分となると厳しいだろうなぁ。他の競技は問題ないだろうけど、翌日*1筋肉痛になることは確実というか、そんな大量に乳酸や尿素窒素を生成*2したら冗談抜きで二日は寝込む。
また、本誌は論文という体裁の縛りをかけているのか、はたまた理系の学生であるからかはわからないが、数字や報道などの裏付けを必ずとっていることが素晴らしい。これによって、文系オタサークルにありがちな、脳内妄想の羅列文章とは一線を画している。サブカルというジャンルや合同誌という形態そのものが抱える、読者の興味およびテーマの拡散という致命的な欠点も、今回、原稿を自選された*3ことでクリアしたように感じた。さらに、文章のデジタル収録は、サークルのみならず読者においてもそのコスト軽減に有益であることが実感できた。今まで、アニ魂とげんしょけんの編集方針として、テーマをレビューに絞り、我々と読者双方の焦点を集中させる狙い、そしてコスト面から、徹底したテンプレ化とスリム化を図ってきた。しかし、それは同人活動の赤字脱却とレビュー作業の簡略化には寄与したものの、読者の獲得と部数増に繋がったとは言い難い。今後は付属CDの活用により、芳ばしい個人原稿よろずやラジオトークなどを、もっと弾力的に盛り込んでいきたいと思った。鳥が、萌譚の媒体をCDとすることにも、単にコスト以外にも様々な狙いがあるのだと感じた。

*1:むしろ翌々日

*2:血尿泡立つことうけあい

*3:部員や原稿量が多すぎて困るというのもうらやましい限りだ