キモオタFE談義

FE聖戦(文庫版)6巻

エムブレマーでない方は今日の記事を飛ばしてください
──────────────────────────
最新作*1聖魔の光石」が発売となったけど、全く放置で今さらの「封印の剣」をリプレイ中。いつもは255ターン上等粘着プレイで、全キャラのレベルを(武器レベルも*2)MAXにしているのだけど、いい加減不毛だということに気付いて、今回、速攻クリアに挑戦してみた。ゲームバランス激変。女子供アーマーナイトサヨウナラ。中高年即戦力コンニチワ。超オモシロ。全く別のゲームだ。順次、他のシリーズ作品でもやってみようと思う。
・「ファイアーエムブレム聖戦の系譜」(文庫版)6巻(メディアファクトリー・描き下ろし)─大沢美月
冒頭でレックスに唇を奪われそうになるアゼルたんの表情の壊れっぷりがヤバイ。大沢美月は何がしたいというのか? 冗談はさておき、前巻で萌え尽きたと思われた大沢聖戦であるが、シレジアで蒼き光を放ち出したぞ(謎 独自解釈どころかストーリーまで捻じ曲げ始めたが、全てがいい方向に転がっている。いわゆる「女性的」な感性が、戦記モノを感動ストーリーに超変換。この細やかなネームは「野郎的」感性では絶対に描けないと思う。ゲームでは三下に過ぎなかったダッカー公も、納得させられる儀と、その散り際が美しく描かれている。冬目景なパメラにも、今巻はカコイイ見せ場がありますた。ミーシャたんの母上*3に出番が無いのは至極残念。結局、パメラ、ディートバ、マイオスは死なずにすんでいる。成り行きとはいえ、初期値も成長率も低いフュリーが四天馬騎士筆頭に昇格ってのは正直どうかと思う。追撃だけじゃん。そもそも四天馬騎士末席に滑り込んだのも、家柄と姉の後ろ盾があってこそっぽいし。ファルコンナイトの叙任すら受けていないヒヨッ子が、重要任務を任されたり一軍を率いたりしてきたなんて、パメラやディートバでなくとも面白くないと思うぞ。
一方、トラキア760。大沢版では、メルゲン・マンスター間の山中にマンスター渓谷の砦というものが独自に登場するんだけど、コレはトラキア776のノエル渓谷かダンドラム要塞かなんかのことデスカ? ゲーム親世代では残虐な侵略者としか描かれていないトラキアトラバントも、その儚い願いとレンスター王太子エスリンへの恋が、これまた完全オリジナルで描かれる。この後、トラバントが仇敵キュアン王子率いるランスリッターを不意打ちする際に、エスリンがキュアンの妻と気付く場面に引くわけで、素晴らしい伏線だ。トラバントがアルテナを殺さずにょぅι゛ょとして育てることになる理由も、エスリンの遺児と考えると美しく納得。関係ないが、大沢版のょぅι゛ょアルテナ、イイ(・∀・) フィンがニヤニヤしてしまうのも激しく納得だ。
アンドレイたんとランゴバルトの対立も笑える。スレーター*4のやつれっぷりとドズルへの忠誠も美しい。大沢は、三下将軍を一発エッグとして使い捨てる才能に長けているねホント。バイロン卿の最期にもグッと来るモノがある。アンドレイたんのメンヘルぷっりや道化っぷりにもグッと来るモノがある。801とか関係無しに美少年の暗部は美しいと思う。イチイバルの矢はウル直系の精神力が紡ぎ出す光の矢ってのも初めて知ったけど、これも非常に美しい設定だ。
画力? 相変わらずだけど、ストーリーが圧巻なので問題nothing. エムブレマーはとりあえず一回、腹を割って読むべきだ。

*1:8作目(「アカネイア戦記」「ティアリングサーガ」除く)

*2:自己満足。大量の時間を浪費するうえに得るものは何も無い。特に、武器調達すら一苦労の「トラキア776」において、中盤でファイアー(炎E)を大量に持ち越していかないと、終盤ではエルファイアー(炎C)しか手に入らない為に、リノアンとサラの炎レベル(ともに初期値D)をAまで上げることが不可能になると気付いた時には発狂した

*3:ディートバ

*4:スレイダーのことらしい。ランゴバルト様、部下の名前間違えちゃイヤン(w