EVANGELION

新世紀エヴァンゲリオン」10巻(角川・エース)─GAINAX貞本義行

涙。原作では省略されている心理描写や台詞が補完されているので、読んでいてとても面白い。レイの自問自答、弐号機・初号機との同化、自爆にいたる過程が咀嚼されているうえ、赤木博士もよく喋る。漫画版の追加要素では、カヲル君がレイから感じ取った他人を「好き」になるという淀んだ感情をシンジにぶつけ、カヲル×シンジの絡みが描かれるなど、サービスサービス。画力もさらに進化していて、貞本って本当に偉大だなぁと思った。

新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」1巻(角川・エース)─GAINAX高橋脩

原作ゲームはマルチシナリオらしいけど、これはシンジ君イケイケエンドの漫画化で、いわゆる26話。「鋼鉄のガールフレンド2nd」と似たようなもん。ただ、林ふみのの絵やストーリーは原作から遠く離れイマイチ親しみが持てなかったことに対し、こちらはヘタなりにも原作の空気を醸し出していて心地よい。原作タナトスのようなアスカは正直勘弁だけど、パラレルワールドツンデレ幼馴染みと化したアスカはサイコウに萌える。3月推薦もありかな。不定期掲載の貞本エヴァと異なり、毎月エースに載っていることも何気にポイントが高い。両ゲームをやりたくなった俺がいるので、MMは成功だと思う。エヴァって、エヴァだけで何年もMMで売り続けていて、風化するどころか進化していって凄いなぁ。