最近の宏。3

ベンチャー企業から約束の日に連絡が来ない。落ちた? 気持ちを切り替えて、O崎広小路から徒歩0分のゼネコンA社の面接。悩んだ末に(一社余分に受けるごとに、各種証明書と写真の用意でおよそ千円、手書き履歴書の記入で一時間は消費する)、マニーちゃんはケチらずに魔法を唱えることにしたことが、今年最大のドラマを産み出した*1。最初に診断書を提出し、担当部長&課長との面接が開始。開口一番、筆記の結果が全国TOPクラスだったとお褒めの言葉を戴いた。人事が喜ぶように意識して書いた意欲的な志望動機も素直に喜んでもらえたし、履歴書を埋め尽くす資格の山に「今時の若者に珍しく真面目なんだね」とまで言われた。A社および経理職の志望動機、経歴を改めて聞かれたが、答える内容はいつもの面接と全く一緒であるのに先方が好意的にとらえてくれることといったらない。聞いてもいないのに、勤務地、配属先、初任給、賞与、昇給*2について教えてくれる。将来の幹部候補とまで言われた。これが、いわゆるひとつの意向確認というやつか? しかし、和やかムードの面接はあっさりと終わり、最後に人事が発した思い遣り発言(?)に大きな落とし穴があった。「健康面で大きな病気をしただとか、特に問題はありませんよね?」*3「社会人でもっとも大切のは健康だから、4月に入社するまでに大きな病気をしたりしないように健康に気をつけてね」*4絶対零度に凍りついた俺がソコにいた。ここの人事は、毎回、好きな飲み物を差し入れしてくれるし、交通費は往復分くれるし、各種書類は送り返してくれるし、終始、親切丁寧な対応で心の底から慕っていたのだけど、仮に魔法を唱えないで挑んだらどんな圧迫面接が待っていたのだろう…。というか、春から魔法を、いや…現役時代から魔法を唱えていれば、こんな余計な苦労しなくて済んだ?! そうすれば、今頃学校事務…もとい一般行政職に合格していただろうなぁ。そもそもビョーキにさえならなければ、警部にそのまま勤めていただろうし、それ以前に笹原よろしく編プロ一直線だったろうなぁ。こんな日本なんか滅べばいいのにさ(でも、日本が滅ぶ=桜坂満太郎よろしく将軍様支那人に蹂躙されるってことだから、そんなん御免だなぁ)。そんな訳で、向こう数年は魔法詠唱を続けつつ自費診療の覚悟を決めた夜に、ベンチャー企業から内定の連絡がきた。イチかバチかのベンチャー企業orマターリ大手経理職。う゛〜ん、ビョーキでも内定くれたカリスマ社長のもとで修羅の道を歩むことにするかな。翌朝、A社に丁重に辞退の電話を入れたところ「午後にでも内定の連絡をしようと思っていたのに残念です。ご縁はありませんでしたが頑張ってくださいね」と言われた。一日違いであったら間違いなくA社に決めていたに違いないので、本当に不思議な縁だと思った。結局、好きな仕事に一生を捧げるつもりが、安定職を目指して転進、それすらも人事に曲げられてベンチャー社長に拾われることに。安定職でマターリ過ごそうと本気で努力はしたんだけどなぁ(性格的には、司法職で世を断罪するか、外資系やベンチャーで殺伐と稼ぐのがぴったりなんだろうけどサ)。
その後も乗りかかった船ということで、とらば〜ゆ活動は継続。大本営とグンタマは結局駄目だった。受かっても行くことはなかったけど、最後に一勝することで漏れの公務員試験戦争も無駄では無かったと証明したかったなぁ。そしてB社の最終面接。行って吃驚。なんとあの木谷会長とサシで30分話すことに。大赤字の責任をとって名誉職に引いた訳では無かったのか(汗 半日で適当に仕上げた志望動機を「こんなに真剣にコンテンツ産業をビジネスとして考えているなんて、管理職に向いているかもね」などともちあげられて焦った。B社のレベルって…。必死に経営改善論をぶちまけてみたものの、会長は全く聞く耳持たず。この期に及んで「経営は元山一證券マンの俺に任せろ」オーラ全開で、クリエイティブでイエスマンなプロデューサー候補しかとらない方針がはっきりと見てとれた。採用する人材に戦略性もバランスも糞も無い。というか最終決定権を握る会長がこんなんだから、社長や人事はオタクが最終面接に残らないよう必死だったのか。B社が、様々な新企画に手を出すが、どれもイマイチ滑る理由がよく分かった。私も、密かに温めているゲームの企画や、コミック・同人事業の展開を熱く語れば受かったかもしれないが、既に内定を貰っていることもあってプレゼン資料も作り込まずに突撃、B社が私の案で儲けるも癪なので、披露もせずに玉砕した。何はともあれ、オタク産業にサヨウナラ。消費者マンセー

*1:いわゆるひとつのメークドラマ

*2:一般公務員と同程度の条件だった。流石に有休は消化できないだろうけど

*3:ソーデスネ…

*4:ソーデスカ…