鬱漫画が流行りなのか?

10月のYOUNG YOU

ハチミツとクローバー

根岸さんと馨にシンパシーというか、マジで鬱になるんで勘弁してほしい。竹本の卒業制作とかももうみてらんない。花本先生の本心というのがよく分からないのだが(てっきり、保護者的面持ちとして森田とともに大成することを望んでいるものだとばかり思っていたのだが)はぐに惚れているとでもいうのかなぁ?(おそらく見当違い) あと、突然の打切にとても吃驚した。キューティーの前例があるので、結末は読者の想像に任せて投げ出したのかと一瞬思ったのだけど、隣のページにコーラス移籍と書いてあってほっとした。確かにYOUNG YOUでは浮いていたもんなぁ*1(看板漫画として閉塞感のあった本誌の部数に貢献したことは間違いないが) ここ数年、ハチクロが物凄い求心力で、老若男女を問わず新規読者をYOUNG YOUに向けたことは確かだろうから、栄転させてコーラスのテコ入れを図るつもりなのかなぁ? 頭の良い人の考えることはよくわからないや。ハチクロ自体は単体の実力で人気を得てきた外様の作品だからどの雑誌に移っても関係ないんだけど、コーラスの未来はどんなもんだろう? とりあえず、私は12月からコーラスを読み始めるけどね。

9月のアワーズ

アニメがお仕事

ここ一年ぐらい、鬱漫画だったけど、漸く立ち直る兆しが見えてきた。というか、オタクはオタク漫画にある種の桃源郷*2というかぶっちゃけ現実逃避を望んでいるのに、生々しい現実を赤裸々に綴らないでほしい。これはこれでサイコウにシニカルで面白いのだけど、鬱病のオタクには重過ぎる内容だ。「純粋!デート倶楽部」でも読んで癒されるかな俺(←絶対間違っている)。

10月のアフタヌーン

げんしけん

笹原はてっきり夢破れて就職浪人するものだとばっかり思っていたのだが、意外に編集プロダクションに内定が決まって吃驚した。斑目やクガピーがオタク大学生のさえない近未来として割とリアルに描かれたことに対し、笹原の描き方は薔薇色ドリー夢過ぎはしないか。
しかし、大手出版社の常設編集部における編集者がたぶんに外部のものであると知って本当に驚いた。写真集やゲーム攻略本などの単発刊行物や、雑誌においても記事や企画まではともかく、根幹にまで編プロが係わっているとは…。一般企業が一般職と総合職、さらには正社員とそれ以外を巧みに使い分けているのと同様の現象が、出版業界においても当然のように進んでいるということか。音羽や一ツ橋の社員=キャリアであり、総合職であり、ラインであり、エリートである一方で、編集プロダクション=ノンキャリであり、一般職であり、スタッフであり、ソルジャーであるといえる。編集プロダクションの上層部は、出版社を飛び出し独立した歴戦の敏腕編集者達なんだろうけど、一組織のましてや新入社員の立場では┃越えられない壁┃orzを感じられずにはいられない。大手出版社は、もはや出版や編集といった狭い視野にとらわれず、コンテンツ産業として世界規模で売り出していく人材が必要とされているからなぁ*3
音羽や一ツ橋の正社員がありえない激務に耐える反面、若くして一千万円を稼ぐこと*4も珍しい話ではないらしい。しかし、編集という職業全体を、賃金、年間休日、労働時間、安定性、将来性ほかあらゆる労働条件において顧みたモデルケースをみると凄まじいものがある。かつての私がそうであったように、例え正社員でなくとも、どんなに不安定で低賃金で激務で家に帰れなかろうが、編集を職業とできるならなんでもするという若者は星の数ほどいる。必然的にアニメ業界のような歪な構造を産み出し維持することになるんじゃないかな。笹原の未来が薔薇色であるとはとても思えないが、本人は満足しているだろうし、サークル内では現人ネ申として羨望の眼差しをうけるだろう。
オタク漫画においてですら、勝ち組負け組が盛んに言われるようになった21世紀の縮図を感じて、また鬱が悪化したのだった。げんしけんの後におお振りをみると、たかが選手の駆け引きに血沸き肉踊る。ID野球サイコウ。ID野球といえばふる太プレイングマネージャーに激しく期待。さっさと精神科行け、俺。

*1:俺もYOUNG YOUハチクロしか読んでいないし

*2:プロミスト・アイランドなり、こみっくパーティーなり(ぉ

*3:前に集英社だか小学館だかが、中途採用で欲しい人材に一流商社マンを挙げていた

*4:なんか、テレビ局と似た構図だ