人間模様

三者三葉」1巻(芳文社・きらら)─荒井チェリー

きらら連載なんで読む気は無かったのだが、4コマスキーのザワシオが「自分もきららはアレですが、コレはかなり面白い」と激しく薦めるので借りて読んだ。(ちなみに典型的な買い専の彩薙*1は当然きらら大好きっ子)ぱっと見、同人臭くて読む気がしなかったのだが、電車の中で読んでみると思わずニヤニヤ(・∀・) 久米田康治同様、作品全体に斜に構えたオーラが漂っており、かなり俺好みな作品。なにげにエグい人間模様は読者に実体験としてクリティカルヒットっぽい。世間知らずでタカビーでクラスで浮いている葉子様といい、優等生を演技していて腹黒でむしろ自分から距離を置く葉山ちゃん*2といいサイコウ。小田切は転校生ということもあってたまたま変な二人に引っ掛かっただけなんだろう。ネアカで面白くて最も一般人に近い為、かえってキャラが立っていないし。それから、幼なじみのお姉様を心から慕いつつ気配りもする竹園(ブルジョワ)に惚れた。
ょぅι゛ょの「フリーターと見せかけたストーカー最悪。私の人生に必要ない」発言にシビレタ。実際問題、周囲の可愛い娘*3は例外なく本気でそう思っていて、また着実に将来性のある男をキャッチしている。しかし、ギャル達が「大人の落ち着いた社会人と付き合いたいよね」とか言っているのを聞くと…。カオがよくても教養が足りなかったりヤリマンオーラ全開じゃあヤリチンに遊ばれるか「友達紹介してよ」でオワリ。ほれたはれたなんていっても、最終的には同偏差値同士の男女間におけるカネとカオとの市場取引だもの。女子校で超堅物のフリをしながらそんなことを考えている俺は葉山ちゃん以下の外道、最悪だ。
今度貸してもらう2巻が楽しみだ。

*1:コミケサンクリレヴォで、最低年八回は即売会に参加

*2:思考回路からして俺の分身。俺はこういう娘が大好きなんだが、一般人の友人いわくネガティヴな女とは付き合いたくないそうだ

*3:リアル妹もそうだから鬱だ