ハウルの動く城

107777 世間では絶賛。「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」の例があるので、最近の宮崎アニメには懐疑的だ。オタ友人の評価はイマイチで、正直期待していなかったが、普通に面白い。糞オタ的にはアレなんだろうけど、ネタアニメ萌えアニメの過剰摂取に反動がきている私の感性が360℃動いたといったところ。話半分で背景やモブの動きや木村拓哉の演技ばかり注目してる自分は、本当にアニオタになったなぁと思う。乗り物の移動シーンで前後の動きがマジ凄いと思った(乗り物が動くのではなくて、レースゲームや電車でGO!のように景色が迫ってくる感じ)。近世欧州風の描写も好み*1木村拓哉はリアル妹がマンセーなんだが、どんなドラマも素であるので俳優としてはどうかと思う。ハウルもアレなんだろうなぁと思っていたら、思いのほか声の使い分けが自然に出来ており、むしろ木村拓哉でなければならないと思うくらい。いや吃驚。ネタばれでソフィーの外見変化は知っていたのだが、中盤まで見れば内面と外見が連動しているとすぐにわかると思う。魔法に頼ることが危険で限度を超えると取り込まれてしまうのは、ファンタジーに良くある設定だし。キャラの配置や活用もなかなか。ハウル荒地の魔女もサリマンも善悪はなく、各々の好きに動いているだけだし。三人とも本当のことを口に出しているとは思えないし*2。結局、呪いは解けていないんじゃないかなぁ。ラブラブなうちは問題ないけど、倦怠期に突入したらどうなんだろう。ソフィーは最初、可愛くもなんともないヒロインだと思ったけど、ショートカットになったらキタ.。.:*・゜(゜∀゜)゜・*:.。.!! メイドっぽい服装に銀髪が映えて萌え。サリマンは宮廷魔術師の長であると同時に、国家の意思に基づいて行動する官僚であり、他意は無いように思えた。個人的には黒幕では無いと思う。付き人がショタハウルに似ているため、ハウルのことを後継者として以外にもお気に入りであったことは確かだけど。荒地の魔女は五十年前に追い出されたと言っていることから、50年前に立場を追われた当時の長か、ライバルであったのだろう。サリマンが野心家であったとか、荒地の魔女が腐敗した権力者であったとか、行政官的見地からすれば別にどうでもいい。作品自体には謎が多く不親切ではあるが、知らなくても娯楽作品として成り立っているし、含みを持たせられるしで、それで構わないと思う。ソフィーがハウルに惚れるのは解るし、そこに理由なんていらないが、ハウルがソフィーを守るほど好きになった理由だけが解らなかった。オワリ

*1:エマ

*2:老後の婆さんは別