ARIA

亜里亜

「ARIA」6巻(マッグガーデンコミックブレイド)─天野こずえ

以前、げんしょけんで推薦した際はマンセーぶっちゃけたので、今回は逆に気になった点を挙げてみる。
月刊連載半年に一冊ということを割り引いても、絵柄がコロコロ変わるように思う。通常は絵柄の変化=実験的意味合いor単に技術向上であるはずなんだが、天野こずえの場合、むしろ下手になったんじゃないかと思うことさえある。天野こずえ本人は既に*1存在せず、似たタッチの作家で転がしているんじゃないかと思ってしまうのは㌧でも妄想だろうか。それから、年を経るごとに記号表現の濫用が増してきている。また、灯里やアリシアさんなど、萌え担当キャラ*2の不自然に媚びた表情も目立つようになって来たし、ネーム全体の厨化進行により、既に「エニヲタ以外にも読める作家」では無くなってしまったように思う。天野ワールドへの陶酔が醒めた私には、ペラいネームと無駄ゴマがいよいよ鼻につくようになってきた。今巻で作品内では丸二年*3が経過したが、火星物語もそこそこにキャラ萌え情緒漫画を続けるくらいなら、三年目で完結したほうが良いと思う。6巻で良かった点といえば、灯里はショートカットのほうがハァハァと発覚したことくらい。ショート灯里は男の娘だとしても無問題。あーエロい。
アニメ化も決定したというのに、何難癖つけているんだろうね、私は。

*1:みねねのように

*2:アテナ先輩なんてキャラ立てそのものが厨臭い

*3:リアルタイムではその倍