ガラスの仮面

ガラスの仮面」42巻(白泉社・描き下ろし)─美内すずえ

6年ぶりの新刊発売にあたり、1/9付の朝日新聞朝刊16面(毎週日曜連載の読書面「コミック教養講座」)にガラスの仮面の書評が掲載された。以下、気になった部分を抜粋。

76年に連載が始まって以来、肝心のストーリーはあまり進んでいない。
いや、連載版ではそれなりに進んでいるんだが、単行本は途中から全編描き下ろしになったので、41巻が出るまでに5年、そして今回の42巻が出るまでに6年かかったわけなのだ!
そのため、話の続きが気になりすぎてボクが「花とゆめ」を定期購読していたのはもう15年近く前なのに、単行本ではまだそこにも追い付いていない始末。
この後、亜弓さんが失明の危機に陥ったり、マヤが“紫のバラの人”=真澄に愛の告白をしたりするだけでなく、共演者の桜小路君が仏像を彫り始めたり、大宇宙を背景に真澄とマヤの魂が一体化したり、師匠の月影先生が「宇宙、即、我なり」と言い出したりする宗教的な描写が単行本化されるのは、当分先のことらしいのである。……この調子だと絶対に完結できないよ!

私が、ガラスの仮面を知ったのは、安達祐美と野際陽子のドラマで、41巻が発売した頃に漫喫で全巻読破した覚えがある。6年経ってすっかり忘れていたので、改めて読み直した。紅天女マジサイコウ。野際陽子似過ぎ。そして最新巻だが、携帯写メールやコンビニ、富士Qでのデートなど、21世紀的な描写を不自然に強調し過ぎ。花ゆめ掲載分では話が相当先まで進んでいるとは朝日の記事で始めて知ったのだが、原作には絶対無いはずだ。単行本では、ついこの間まで100円玉で公衆電話を使ったり、ボロアパート暮らしを強調したりしていたのにね。
というか、連載初期にマヤが東海道線に乗るシーンがあるのだが、品川の隣駅が横浜デスYo? 川崎駅は、複々線(京浜線)分離以降、平日朝のみ停車・横須賀線のみ停車と徐々に格上げし、東海道全停車が実現したのは、横須賀線分離と同時だった気がする。しかも、当時の昼間は一時間4本非パターンのウンコダイヤ。マジありえん。KQたんのほうが本数多いじゃん! 今でこそ、座れない横浜ユーザーのちゃねらーから「貧民ウザイ」と叩かれる(湘南ユーザーは行き帰りとも座れるので、川崎横浜利用者は眼中に無い。むしろクロスシートにして座席数増やせとか無茶を言う)川崎駅だけど、オマエラこそスカ線湘新に迂回しろヴォケ。
改稿する暇があったら、早く完結させて下さいホント。冨樫やハギワラも吃驚だ。