大沢版聖戦の系譜─5巻

ファイアーエムブレム聖戦の系譜」文庫版5巻(メディアファクトリー・描き下ろし)─大沢美月

下記は超個人的な不満を連ねているだけなので、エムブレマー以外は透明あぼーん推奨です。
収録原稿の拙さは仕方が無いことかもしれないが(でもできれば全頁修正してほしい)今回は表紙や扉までもがあまりに酷い。ピコ手の同人誌でも厳しいレベル。カラー原稿くらいマトモに描いてほしい。表紙のパメラの髪の色が紫なのも謎。色彩のバランスを取りたいというのならレヴィンとフュリーの彩色が一緒なのはオカシイし、それ以前に全体の配色やキャラ配置のバランスを考えているとも思えない。
フィンとラケシスが結ばれて良かった良かった。ジャムカ×エーディン、レックス×アイラが結婚。ラクチェ・スカサハ(双子)、レスターが生まれる。追撃無しのレスターなんて戦力にならないじゃん。ティルテュは昔からアゼルのことが好きでしたというオチで、他のキャラに比べあっさりした描写で物足りない。恋愛が聖戦の肝なのに、人気キャラ以外の心理描写をおざなりにする傾向が見られてイクナイ。描き下ろしだからページ数の制約は緩い筈なんだが。残りはレヴィン&フュリー、クロード×シルヴィアが濃厚、ブリギッドはしっぽの兄ちゃんとの絡みが描かれていないし、デューあたりかなぁ? 今回の敵キャラは、アンドレイが昭和のレディコミに出てくるような麗人に描かれていて、ゲームとは別の意味でキモイ。パメラは表情といい性格といい「イエスタデイをうたって」に出てきそうで煮え切らない。マイオスとダッカーはただの三下と、どいつもこいつもイマイチ。作者はエルトシャン以降は流して描いているような気がする。フィンもレンスターに帰ってしまったし、アルヴィスとの対峙まで見どころが無さそうだ。