大沢版聖戦の系譜─4巻

・「ファイアーエムブレム聖戦の系譜」文庫版4巻(メディアファクトリー・書き下ろし)─大沢美月
何度も言うように表紙が詐欺。扉絵の魔女っ娘エスリンたん超ハァハァなんですけどね。エルトシャンとキュアンの激突→エルト処刑→シグルド軍シレジア転進までが描かれる。シャガール・マンフロイ・アルヴィスに激しい憤りを覚える(そういうゲームなんだけど)。この作品だとエルトシャンの妻の名がイリアになっているんだけどグラーニェじゃなかったっけ? その設定が明かされたのは随分後に発売されたムックの中だったけど、任天堂はきちんと打ち合わせしたのかなぁ。トラキアでレヴィン父セティ確定だとか(これはまぁ納得)、フィン×ラケと見せかけて実はベオ×ラケだったとか(なめんな)、ミランダ母エスニャとか(アミッド&リンダはどうなるの)、サイアス君登場だとか、ブリギッド生存だとか、マンスターでバトルとか、ストーリーを破綻しかねない後付設定がなされたのはどうなんだろう? まぁ、発売も危ぶまれたうえに加賀さん自体が飛び出すことになったんだから仕方ないといえばそれで終わりだけど…。この漫画では、やや唐突で不自然なキャラと成らざるを得ないベオウルフとホリンは登場しないので、レックス×アイラ、フィン×ラケは確定。この点では大沢の決断を評価したいと思う。