上遠野浩平

凶津が、4月推薦のブギーポップに合わせて全著作に関する個人原稿を企画するほど、上遠野浩平を大プッシュしている。流石に小説を何十冊も読む時間が無いので、ブギーポップはスルー。その他の作品で、極々一部だけをセレクトして貰った。「しずるさんと偏屈な死者たち」「しずるさんと底無しの密室たち」「殺竜事件」どれも面白い。確かに才能が感じられる。火サスやコナン*1ポワロとマープルの脚本家になってくれたらサイコウだと思った。
ただ、どっちもイラストはちょっとアレ。しずるさんはゴスロリの同人絵で狙い過ぎ。殺竜事件に至っては金子一馬。魔法文明世界であるにもかかわらず、科学文明が伏線にあって、どこか退廃的で、宗教的な香りがするストーリーとぴったりはまる。まさにペルソナ(主人公は仮面の男だし)。それにしても、彼の描く人間がジョジョに見えて仕方が無い。カドノもカドノで、第六章で出てくる暗殺者・ラルサロフのキャラ描写や台詞は荒木節としか思えない。ジョジョ好きにはオススメだ。

*1:犯人はモマエDA!