激震の温泉漫画を斬る!!

「のどかnobody」1巻(角川・エイジ)─田山りく及川雅史

フロスキーとして温泉まんがに興味津々。どこかで話題となっていたので買ってみた。以下オビの煽り文「『彼女が手がけた温泉旅館は必ず流行る』。噂の天才建築家・長瀬のどかが築く『温泉のビフォーアフター』ついに登場!! 激震の温泉業界を斬る!!」
…。52262。萌え絵だけどそれだけ。天才ヒロインが若くして建築事務所を継いで温泉施設をデザイン? あまりに現実から離れ過ぎている。納得の行く説明や伏線も無いし。温泉施設の建築や成分について知的興味を惹くような突っ込んだ部分は皆無。取材をもとにしているとはいえ、実在の温泉や秘湯*1を巡るわけでもなく、安っぽいヒューマンドラマを展開。それも、クライアントが夜逃げする回にいたってはカタルシスすら得られない。助手の若い女性と二人で毎回入浴シーンでも挿めばOKだと思っているとしか思えない。青年相手にはあまりお粗末な内容だし、エイジの読者相手には萌えが足りないうえ勘違いしている。編集者は何をしたいのか理解不能。最悪だ。今月のエイジの目次を見たら案の定デリートされていた。

*1:どっかの青年誌の不定期掲載で、そんな作品があった。そちらは面白い