萌え4コマ

コミックハイ!亡き後の心の支えであるCOMICぎゅっと!、第3号の発売は一ヶ月空いて10月23日だそうだ。電撃系コミックよろしく夏コミで原稿が集まらないとういうのが表向きの原因だろうが、実は単に平和出版に資本が無く、うまいこと一ヶ月空けて第1号・第2号の売れ行きを確認し、発行部数や編集方針の転換、最悪休刊を含んでいるのだと思う。コミックハイ!のように、毎月の編集に追われ修正できずに半年で休刊するよりは遥かに賢明な判断だろう。出版社や取次の内部事情は知らないので一概には言えないが、昔読んだジャンプ3代目編集長西村繁男氏の「さらば、わが青春の『少年ジャンプ』」によると、雑誌の採算ラインは本当に厳しい。原稿料、ページ数、カラーページ、紙質、広告の有無、何より部数(=返本率)と定価の設定によるとのことだが、一般に週刊誌は数十万部、月刊誌は十万部が安定ラインらしい。当時と条件にそれほど変化は無いだろうが、明らかに安普請たる4コマ雑誌の採算ラインはどんなもんだろう。4コマ雑誌の発行部数は基本的に公表されていないので謎であるが、コンビニ売りで捌けていそうな竹書房系やきららでも頑張って15万部か? 出版不況のきょうび、何処の雑誌も看板の単行本収入で繋いでいるのが実情だろうし、株分けではない純粋な新規参入は厳しいんじゃないだろうか。それ以前に200余ページで定価450円は明らかに割高だし、ここ数年同人市場がどんどん縮小している中で自分みたいな大きなお友達しか買わないのではお先真っ暗だよなぁ。とらのあなのポイントカードをみると、イパンビトのカード(3年前)が4000番台、自分のカード(2年前)が4900番台。全店共通なのか秋葉原店限定のカウントなのかは知らないけど、同人を卒業する20代社会人が少なくないことも考えると、秋葉原を闊歩するような感極まった人種は実は少ないのかもしれない。彼らの財布の紐が己の守備範囲以外には異様に堅いことと、従来の4コマ購買層がコンビニ売りのライトユーザーということも考えると、季刊ブロッコリーの二の舞の予感がする。(ブロッコリーヲタが必死に買い支えても結局6号で休刊) 駄目じゃん。